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月別アーカイブ: 2026年1月

~施工不良の見抜き方~

皆さんこんにちは!

夢装更新担当の中西です。

 

“完成直後は一番キレイ”。 その錯覚がトラブルの入り口です。塗装は見た目と機能の二層構造。見た目OKでも、膜厚・層間密着・露点管理が崩れていれば短期劣化に直結します。ここでは症状→原因→検査→是正の順に、現場で使える“カルテ形式”でまとめます。

 

1. 症状別カルテ(外壁)
ピンホール(微小孔):表面に針穴多数/雨筋で黒点化。原因=攪拌・ローラー泡/希釈過多/高温急乾燥。検査=近接斜光、拡大鏡。是正=薄付多層+消泡/希釈率見直し、重度は研磨→再塗。
白化(ブラッシング):白っぽい曇り/艶引け。原因=露点差<3℃/湿度>85%/早朝露・夜露/過希釈。検査=温湿度記録・露点算定。是正=乾燥→研磨→再塗、工程は午前遅め開始に変更。
艶ムラ:斑状の光沢差。原因=吸い込み差/ロット混在/膜厚バラつき。検査=同照度の観察、WFT/DFT測定。是正=下塗厚付け/ロット統一/希釈見直し。
色ムラ・色違い:継ぎ目で色差。原因=ロット跨ぎ/塗り継ぎタイミング。是正=ラインで切る/同ロットで面完結。
クラック追従不良:ヘアクラック再現。原因=微弾性不足/下地含水。是正=Vカット→樹脂モルタル→微弾性。

 

2. 症状別カルテ(屋根・金属) ⚙️
早期剥離(屋根):面でパリッと剥がれる。原因=スレート含水/下塗不足。検査=含水計・断面観察。是正=乾燥日延/下塗2回。
ブリスター(膨れ):泡状の膨れ。原因=塩分・含水・滞水。是正=穿孔→乾燥→再塗/排水改善。
糸錆・斑点錆(金属):塗膜下で線状進行。原因=脱脂不足/端部膜厚不足。是正=素地露出→エポキシ防錆→厚付。

3. 受入検査の“見える化”
視覚:斜光・逆光で面を読む。5m/2m/50cmの3距離で観察。
触覚:手袋でざらつき/波打ちを検知(肌荒れ)。
数値:WFT/DFT、温湿度・露点差、缶数(実消費)を日報で回収。
実験:クロスカット(付着)、テープ試験(粘着残り確認)。

 

4. よくある“施工あるある”と回避
希釈でレベリング狙い→膜厚不足:指定範囲内+多工程へ。
連日の断続雨→白化:露点差を毎朝算定、インターバル延長。
写真少なすぎ:前/中/後+端部工程の必須ショット表を事前共有。

 

5. 是正フロー(合意→実施→再検査)
不適合票(症状・範囲・原因仮説・是正案)
試験施工(1㎡)で妥当性を確認
是正実施(養生・安全対策)
再検査(同条件)→完了報へ添付

 

6. 施主・管理者のチェックリスト ✅
次回は長持ちのメンテ戦略。半年・年次・5年の点検ルーチン、清掃と薬剤の使い分け、タッチアップで寿命を伸ばす実務を紹介します。

 

 

 


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~足場と安全 ~

皆さんこんにちは!

夢装更新担当の中西です。

 

美しい仕上がり=安全な足場の副産物。 作業半径・昇降動線・荷重・風・落下物・近隣動線——足場計画で塗りやすさと養生の質が決まります。ここでは種類別の使い分けから風対策/落下防止/法令・近隣対応まで完全整理。

 

1. 足場の種類と使い分け
くさび式(ビケ):戸建て標準。組立速度と剛性のバランスが良い。
枠組足場:高さ・面積が大きい案件向け。安定剛性。
単管ブラケット:狭小部や段差対応。
吊り足場:下から組めない場所(庇下・中庭など)。アンカーと荷重計算が肝。

 

2. 計画の要点(品質に直結)
作業半径:ローラー1ストローク+αを確保。近すぎはムラ、遠すぎは危険。
階高・布板:塗り面高さに合わせ段差を最小化。踊り場で姿勢を安定させる。
メッシュシート:風抜けと飛散防止のバランス。強風時は畳む判断を設計に。
養生スペース:材料・機材置場を確保し、通行動線を分離。

 

3. 荷重・安定・アンカー ⚖️
荷重区分に応じて布板のたわみと支柱ピッチを設計。
アンカー:躯体健全部へ。**雨仕舞(穴補修)**の手順を先に決める。
沈下・不同沈下:地盤を確認し、ジャッキベースで調整。

 

4. 風・落下・飛散対策 ️️
風速基準で作業中止。台風・突風予報時はシートを畳む/固定強化。
落下防止:養生ネット、工具落下防止(ランヤード)、開口部塞ぎ。
飛散:吹付塗装や溶剤日は近隣車・植栽養生を強化。

 

5. 昇降・動線・避難経路 ‍♂️⬆️
階段ユニットで上下動線を分離。材料搬入と作業者の交錯を避ける。
避難経路と非常時連絡網(現場・監督・施主)を見える化。

 

6. 個人保護具(PPE)と点検
フルハーネス+親綱、ヘルメット・手袋・保護メガネ。消火器・感電対策も配置。
毎日点検:緊結・沈下・ガタをチェック。タグ管理で使用可否を明示。

 

7. 近隣配慮・法令・道路占用 ️
足場設置/解体日の騒音・車両案内。学校・保育園時間帯を避ける配慮。
公道側は道路使用/占用の要否を確認。誘導員を配置。

 

8. 品質に効く“足場のひと工夫” ✨
出隅・入隅に補助板で“振り”を安定。
屋根先は先行手すりで安心感UP→ストライプ塗りが丁寧にできる。
窓上は短尺ステージで見切り線を美しく。

 

9. 解体時の注意
塗膜への当てキズ防止。養生撤去の順番を設計。
アンカー穴は止水・補修・塗装まで一気通貫で仕上げる。

 

 

 


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~施工管理の基礎 ⏱️📊~

皆さんこんにちは!

夢装更新担当の中西です。

 

品質は“偶然”では生まれない。 現場のバラつきを基準化→記録→検査→是正のループで抑え、再現性をつくるのが施工管理。特別なことは不要。数値と写真、そして段取りですべてが変わります。

 

1. 管理のフレームワーク
QCDSE:Quality/Cost/Delivery/Safety/Environment を日報と週次で見える化。
基準書:気象条件・膜厚・乾燥時間・缶数を数値で定義。個人の勘にしない。
検査計画:受入→中間→完了の3段階でホールドポイントを設定。

 

2. 気象・露点・時間管理 ️
露点差≥3℃/湿度≤85%/風速・日射を記録。朝露・夕露の戻り結露に注意。
降雨予報から層間インターバルを逆算。途中で止められる位置で切る。

 

3. 膜厚・缶数・材料管理
WFT/DFTスポット測定で規定膜厚を担保。
空缶管理:理論塗布量×面積と実消費を突合。
ロット管理:上塗は同ロットで面を完結。ロット跨ぎはラインで切る。

 

4. 写真台帳と報告書 ️
前/中/後の同位置・同条件。端部ストライプや縁切りなど見えにくい工程を重点撮影。
日報に温湿度・風速・WFT・缶数を数値で記載。週次レポートを施主と共有。

 

 

5. 検査の道具と方法
膜厚計(磁気・渦電流)、WFTゲージ、温湿度・露点計、付着試験(クロスカット/プルオフ)。
色差や艶は同条件照明でチェック。曇天と晴天での差も確認。

 

6. 工程段取り(標準)
着工前ミーティング:動線・安全・気象判断・近隣配慮を共有。
洗浄→乾燥:乾燥時間の確保を最優先。
下地補修→シール:打替え優先。硬化後に塗装へ。
下塗→中塗→上塗:インターバルと膜厚を守る。
付帯・屋根:端部ストライプと縁切り。
検査→是正→引渡:写真・数値を添付して透明性を確保。

 

7. 変更・追加・不適合の扱い
変更/追加:事前合意→見積追補→記録。口約束にしない。
不適合(NCR):原因特定→是正→再検査→横展開(再発防止)。

 

8. 近隣対応・コミュニケーション ️
洗浄日/臭気日/足場設置・解体を事前通知。車・植栽養生。
窓開放NG日や洗濯NGをピクト付きで伝えると理解が早い。

 

9. 安全・環境(EHS)♻️
フルハーネス/親綱、保護メガネ・手袋。風速で作業中止の基準を設定。
空缶回収・洗浄排水の手順。火気・静電気の管理。

 

10. まとめチェック ✅
次回は足場と安全。動線設計・荷重・風対策・近隣配慮まで、“良い仕上がり”は良い足場から生まれます。

 

 

 


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~シーリング工事の要点 🧵🧪~

皆さんこんにちは!

夢装更新担当の中西です。

 

シールは“埋める作業”ではなく“ジョイント設計”。 目地の“動き量”と“接着面の選定(2面接着)”、断面比、プライマー適合、硬化管理が寿命を左右します。ここを外すと、どんな高耐候塗装も端部から破綻します。

 

1. ジョイントの基本思想
2面接着が鉄則:背面はボンドブレーカーやバックアップ材(丸棒)で非接着にし、左右の2面だけに接着。→ 伸縮追従/三面拘束破断の回避。
断面設計(幅:深さ):一般に1:1/2〜2/3。深すぎは硬化不良・表面しわ/浅すぎは破断。
ムーブメント(設計変位):サイディング目地は±10〜25%程度を想定。可とう性の高い材料を選ぶ。

 

 

2. 材料選定のロジック
変成シリコン(MS):塗装可/汚染少/屋外万能。戸建て外装の標準解。
ポリウレタン(PU):弾性◎だが黄変/汚染に注意。塗装前提で使う。
シリコーン:耐候◎だが塗装不可が多い。ガラス・金属・浴室など専用用途。
2成分型:均一性能・厚塗り向き。可使時間管理が肝。
ノンブリード:上塗り塗装の可塑剤移行によるベタつき/汚染を防ぐ必須仕様。

 

 

3. 下地とプライマー適合
サイディング:粉化(チョーキング)除去→専用プライマー→既定時間内に充填。
金属:脱脂→研磨→金属用プライマー。メッキ(ガルバ)はメッキ対応が必須。
塗膜上:付着試験で可否判断。剥離しやすい旧塗膜は撤去が無難。

 

 

4. 施工手順(打替えの標準)
既存撤去:カッターで左右壁面を傷めず切り離し、底まで除去。
清掃・脱脂:ダスト/油分を完全排除。エアブロー+ウエス。
バックアップ材/ボンドブレーカー挿入:深さ制御と非接着を作る。
プライマー塗布:規定量・乾燥時間を厳守。放置しすぎ=再汚染。
充填:連続吐出で気泡レス。充填量>最終断面を意識。
ヘラ押さえ:両面に圧をかける。表層だけ撫でるのは×。
養生撤去:糸引きに注意し、角を立てて引く。
硬化・養生:表面硬化後の塗装。可塑剤移行時間も考慮。

 

 

5. 増し打ち適用の見極め
可:深さ十分/背面非接着が担保でき、旧材に油染み・脆弱がない。→ プライマー併用で上から増し打ち。
不可:痩せ・割れ・剥離が進行/背面接着の疑い/目地周りの割れがある。→ 打替え一択。

 

 

6. 気象・硬化管理 ️
露点差≥3℃/湿度≤85%。低温高湿は表面しわ・白化の原因。
降雨予報:初期硬化までに濡らさない工程設計。日照・風で可使時間が変わる。

 

 

7. 取り合い部のコツ(サッシ・笠木・入隅)
サッシ回り:レールの水抜き孔を塞がない。二面接着を守る。
笠木重ね代:一次止水(板金)を整え、シールは二次として扱う。
入隅/出隅:R仕上げで応力集中を避ける。

 

 

8. 典型不良と対策
3面接着→破断:背面処理ミス。ボンドブレーカーで是正。
気泡・ブロー:充填速度・ノズル角度見直し。やや過充填→押さえで抜く。
早期汚染:ブリード。ノンブリード材へ変更+表面洗浄。

 

 

9. 検査・記録
断面写真(幅・深さ)、プライマー缶、使用ロット、温湿度、養生時間。
打替え数量はmと箇所で記録し、見積と突合。

 

 

次回は施工管理の基礎。露点・乾燥・膜厚・写真台帳・検査表——“見える化”で品質を守る仕組みを作ります。⏱️

 

 


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